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2009年10月24日土曜日

タリバンから脱出したNYタイムズ記者が手記、「タリバンを過小評価していた」

10月19日 AFP】米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は17日夜、パキスタンでイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)に拘束されていたデービッド・ロード(David Rohde)記者の手記をウェブサイトに掲載した。このなかで、ロード記者は、タリバンの過激主義と、住民の支持の強さを過小評価していたと回想している。 ロード記者は2008年11月、アフガニスタンでの取材中にタリバンに拉致され7か月にわたり拘束されたが、今年6月に自力で脱出し、無事保護された。 手記のなかでロード記者は「アフガニスタンで7年も取材していながら、タリバンの多くがどれほど過激化していたか私は十分に理解していなかった」と語った。 拉致される前、ロード記者はタリバンを宗教的動機に基づいて主にアフガニスタンの実権掌握を目指す、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)を小さくしたような組織だと認識していた。しかし拘束期間中に、タリバンが「アルカイダと手を組み、イスラム世界全体におよぶイスラム首長国を築く」という、遠大な野望を持っていることを知ったという。 タリバンとパキスタンの諜報機関の間に結びつきがあったことや、パキスタン当局がタリバンの多くの活動を見て見ぬふりをしてきた事実は以前から把握していたというロード記者だが、当局の妨害を受けることなく繁栄するタリバンの「ミニ国家」を自分の目で見たときには驚いたという。 パキスタンの南北ワジリスタン(Waziristan)では、主要道路に設けられたパキスタン政府軍の前哨拠点は全て放棄され、タリバンの検問所と化していた。ここで若いタリバン兵が、カラシニコフ(Kalashnikov)銃を携帯していない人や、タリバンの合言葉を正しく言えない人を拘束しているという。 また、北ワジリスタンでの拘束中、ロード記者は、何度も爆発音を耳にしたが、これは、タリバンの戦闘員らが米兵や北大西洋条約機構(NATO)軍兵士らを殺害するための簡易爆発装置の製作や使用の訓練を受ける際の音だったという。 そして、貧しく孤立した地域と信じられてきた部族地域が、実際はアフガニスタンの大半の場所よりも道路や電力などのインフラが整備されていたという。(c)AFP

2009年3月12日木曜日

タリバン、音楽ソフトやDVDの販売店を爆破 パキスタン北西部

【3月6日 AFP】パキスタン・ペシャワル(Peshawar)北西の町で、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の戦闘員が、音楽ソフトやDVDを販売していた市場の商店16店を爆破した。地元警察が5日、発表した。

 地元警察によると、爆発が起こった時は市場は閉まっている時間帯だったため、負傷者などはいなかったという。

 タリバンはここ数年、音楽や映画はイスラムの教えに反するとして、パキスタン北西部一帯で、音楽や映画ソフトなどを販売する商店多数を爆破している。(c)AFP

2008年8月27日水曜日

イランの核情報提供など、CIAがスイス人技術者雇用 米紙

【8月26日 AFP】米中央情報局(Central Intelligence Agency、CIA)が、リビアやイランの核計画や、パキスタンの「核開発の父」アブドゥル・カディル・カーン(Abdul Qadeer Khan)博士の「核の闇市場」解体のため、スイス人の技術者一家をスパイとして雇用していた事実が明らかになった。ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が24日、電子版で報じた。

 これによると、CIAはスイス人の真空管技術専門家、フリードリヒ・ティネル(Friedrich Tinner)氏とその息子2人に、4年間にわたって計1000万ドル(約11億円)を支払っていた。報酬の一部は、スーツケースに詰めて運ばれていたという。

 見返りとしてティネル氏らは、イランの核計画やリビアの核兵器開発阻止、またカーン博士の「核の闇市場」解体につながる極秘情報をCIAに提供していた。

 ニューヨーク・タイムズによると、ティネル氏らはこのほかにも、CIAによるリビアやイラン向け核関連機器の破壊工作でも中心的役割を担っていたとされる。

 ティネル氏とウルス・ティネル(Urs Tinner)氏ら息子2人は、イランやリビアへの核関連機器・技術を提供した疑いでスイス当局に告発されているが、スイス政府筋によると、関連書類が破棄されており、捜査は進展していないという。スイス当局は、書類の破棄は核関連情報がテロ組織の手に渡ることを懸念したためとしているが、ニューヨーク・タイムズ紙は、ティネル氏らとの関わりが発覚することを恐れたCIAから圧力があったと指摘している。

 ティネル氏は1970年代半ばから核遠心分離機の開発などでカーン博士への協力を続けてきた。しかし、2000年にCIAに雇用された息子のウルス氏が、ティネル氏と弟を説得。2人もCIAに協力するようになったという。(c)AFP

2008年7月6日日曜日

北朝鮮への核技術流出はパキスタン軍も承知、カーン博士

イスラマバード――パキスタンの「核開発の父」と呼ばれ、「闇市場」を主導し北朝鮮やイランへ核技術を供与したとされる核科学者カーン博士は4日、北朝鮮向けに2000年に実施したウラン濃縮に使われる遠心分離器の輸送はパキスタン軍の監督下で実施したことを明らかにした。AP通信の取材に応じて語った。 


1999年の軍クーデターで陸軍参謀長として実権を掌握したムシャラフ大統領もこの輸送を承認していたことを示唆する内容となっている。カーン博士によると、輸送は北朝鮮機で実施され、軍は送られる物資の中身を十分に承知していたという。 


同博士の今回の「暴露」はパキスタンのメディアでも大きく扱われたが、同国外務省の報道官は核の闇市場に関する調査は終結しているとのコメントを示すにとどまっている。 


核の闇市場の活動では博士が04年、北朝鮮などに核技術を流出したことを認めた。ムシャラフ大統領は、政府や軍は関与していないとし、あくまでカーン博士の個人的な行為として疑惑に決着を付けていた。 


ただ、軍や政府高官の関与なしに外国へ核技術が供与されることへの疑問は前からあった。 


パキスタンは現在、反ムシャラフ大統領の連立内閣となっており、2004年以来の博士の自宅軟禁解除を求める声もある。政局の変動に従い、カーン博士も核技術流出に関する自らの告白はねつ造だったとする立場を打ち出し始めている。