2009年6月20日土曜日

公費“天国”改まらず 飲み食いなどで11兆円超 中国

6月19日11時15分配信 産経新聞
 【北京=野口東秀】中国政府高官による公費を使った飲食や、公用車購入に批判が高まっている。昨年1年間だけで「公費の飲み食い」「公費の海外出張」「公用車関係費」が合計で約8000億元(約11兆2000万円)に上ることが明らかにされた。 国営新華社通信などによると、約8000億元のうち「公費の飲み食い」は約2000億元、「公費の海外出張」「公用車関係費」はそれぞれ約3000億元という。これらは昨年の国家予算の歳出6兆800億元の約13%を占める。 新華社は「公用車は公務が3分の1で、残りは幹部と運転手が3分の1ずつ私用で使っている」などとし、幹部らの堕落ぶりを批判している。 中国政府は今年2月に「人民の財産を浪費する堕落幹部には相応の代償を払わせる」と警告しているが、北京市内でも幹部が公用車で買い物に出掛けたり、高級レストランで飲食する光景はよく見られる。 中国紙・検察日報などによると、最近公表された「中央国家機関の公用車調達リスト」に高級車のBMWとベンツが入った。中国で製造されるものだが、インターネットでは「どこまで官僚は庶民をないがしろにするのか」「国産ブランドの調達比率を高めようとする政策に反する」などと批判が出ている。

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