2009年10月1日木曜日

ハンガリーの経済規模、売春と違法薬物が底上げ-GDP算出変更で

  9月30日(ブルームバーグ):ハンガリー政府が国内総生産(GDP)統計の算出方法に売春と違法薬物取引を加える改定を実施したことを受け、同国の経済規模が過去14年にさかのぼり底上げされたことが明らかになった。

  ハンガリー中央統計局のピーター・サボー氏は30日、ブタペストでインタビューに応じ、これら2つの活動は同国GDPの約1%に相当すると述べ、こうした数字を含め1995年までさかのぼるGDPは「著しく」押し上げられたと指摘した。

  サボー氏は「売春には10以上の項目があり、それぞれの項目には独自の単価ならびにそのほかの詳細なデータも含まれている。そのため、われわれはこう した項目を単に生産として計算しなければならなかった」と説明。さらに「国外からの旅行客が利用した場合、こうしたサービスは輸出として考慮される」とも 語った。

  中央統計局によれば、売春と違法薬物取引を加えた数値は欧州連合(EU)基準を満たしており、2005年のこれら活動の推定金額は3440億フォリン ト(約1700億円)相当と、2000年の1650億フォリントから増加した。ただ、05年以降については項目が細分化されていないため、すぐには公表で きないという。

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