2009年7月11日土曜日

ピストルなどの小型武器取引、米国の需要大で25%増加

【7月10日 AFP】ピストルなどの小型武器の国際取引が、米国での需要増大とピストル人気の高まりで、2000年-06年に25%以上増加したことが、9日公表された09年版「小型武器実態調査(Small Arms Survey)」で明らかになった。

 民間人、治安部隊、武装勢力が紛争や犯罪において使用した小型武器によって、6年間で45万人が死亡。また、国際紛争における死者の6割が、ピストル、回転式拳銃、ライフル、重機関銃によるものだった。
 
 小型武器および軽火器の合法的市場の売り上げは、06年に計29億ドル(約2700億円)相当に達し、6年前から6.5億ドル以上も急拡大した。

 背景には、米国で需要が増大している点が指摘されている。全世界での輸入拡大の48%を米国が担っているほか、ピストルと回転式拳銃の輸入額は6年間で1億7300万ドル(約160億円)に達し、他国を突きはなして世界一だった。

 武器の管理体制に欠陥があって所有状況が不透明な一部の国・地域を含めた場合、世界市場で取り引きされる小型武器の数は、実際には40億丁を超える可能性があるという。 

 06年の小型武器および軽武器、部品、銃弾の輸出国としては、米国、ドイツ、ブラジル、オーストリア、ベルギーが上位を占めている。なお、調査は53か国を対象に行われた。(c)AFP

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