2008年7月6日日曜日

「10兆円ファンド」へ自民チームが中間報告 公的年金をプロが運用

 日本版の政府系ファンド(SWF)創設を目指す自民党国家戦略本部の「SWF検討プロジェクトチーム」(座長・山本有二前金融担当相)は3日午前の会合で中間報告をまとめた。公的年金基金の一部にあたる約10兆円を運用の原資として切り離し、外国人を含む運用のプロが高い利回りの確保を目指すという内容を確認した。

 中間報告では、政府が全額出資する運用会社を設けてSWFを運営すると指摘した。公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は現在、約150兆円の資産を保有。資産の3分の2を安全性の高い国内債券に投資し、残りを国内外の株式や外国債券で運用している。新会社はGPIFから委託を受けて運用する形となる。投資対象の比率は変えないが、プロの視点で積極的に運用するとの考えを明記した。

 外貨準備などを活用する案も浮上していたが、まず公的年金の改善を優先、中期的な課題と位置づける。 (12:11)

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