2008年7月11日金曜日

男性の肥満は精子に悪影響、英研究者が生殖医学会で発表

バルセロナ(AP) 肥満の男性は標準体重の男性に比べ、精子の状態が悪くなるという研究結果が9日、バルセロナで開かれたヨーロッパ生殖医学会で発表された。 


英アバディーン大学の研究チームはスコットランドの男性約5000人の精子を分析し、体重を身長の2乗で割った肥満度を表すBMIとの関係を調べた。その結果、BMIが標準値の20─25の男性は、太りすぎまたは肥満の男性に比べ、正常な精子の割合が高かった。 


肥満の男性は精液量減少の確率が60%高くなり、精子に何らかの異常がある確率も40%高かった。なお、やせ過ぎの場合も肥満と同様の問題が出るとみられるが、スコットランドにはやせ過ぎの男性はあまりいないと研究チーム。 


子供ができにくくなるなどの影響があるかどうかは不明だが、別の研究者によれば、女性の場合は肥満で妊娠しにくくなることが分かっており、男女とも肥満のカップルは問題かもしれないという。

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