2008年7月3日木曜日

ロシアが外貨準備のスイスフラン比率引き上げ、円と同様に証券類追加も

 【モスクワ 27日 ロイター】 ロシア中央銀行のウリュカエフ第1副総裁は27日、5587億ドルの金・外貨準備に占めるスイスフランの比率を引き上げるとの方針を明らかにした。記者団に対し述べた。

 第1副総裁は「(外貨準備におけるスイスフランの)規模は、これまでのところは小さいが、今後はそれを増やしていく意向だ」と語った。

 ロシア中銀は世界3位の外貨準備の構成を完全に開示していない。中銀はおもにロシア国内でドルを購入し、国際外為市場でこれを他通貨に交換している。

 中銀は2003年に外貨準備の多様化の方針を打ち出し、これ以降、ユーロの比率を約42%、ポンドを約10%に引き上げた。さらに円とスイスフランの購入を開始した。

 中銀は今年に入り、証券ポートフォリオに円建て証券を加えたことを明らかにした。これにより外貨準備に占める円の割合は約1%となった。これより前、中銀の円建て資産は預金のみだった。

 第1副総裁は、スイスフランも円に追随する可能性があると述べた。

 第1副総裁は「(円建て証券の)運用を開始した後、円の比率は大きく上昇した。スイスフランも円と同じ道をたどる可能性がある」と話した。

2008/06/27 19:38

0 件のコメント: