2008年9月22日月曜日

イランで訓練受けた「暗殺部隊」帰国、イラクのシーア派戦闘員

バグダッド(CNN) イラク駐留米軍は21日、イランで「暗殺部隊」としての訓練を受けていたイラクのイスラム教シーア派武装勢力の戦闘員が帰国を開始したと明らかにした。イラク政府高官、治安当局幹部や米軍、多国籍部隊を標的に定めているとみられる。 


米軍はこれを受け、首都バグダッドなどで「暗殺部隊要員」の顔写真のビラなどを配布、住民に対し拘束につながる情報提供で報奨金を約束している。米政府は、標的の予想リストをイラク政府に提供もした。 


イラク駐留米軍当局者は先月、イランでの暗殺部隊訓練の事実を初めて明らかにし、イランの革命防衛隊の精鋭「アルクッズ旅団」や、イランやシリアが支援するレバノンのイスラム強硬派組織ヒズボラが当たっているとしていた。訓練を受けている人数は不明。 


暗殺部隊の訓練の情報は捕獲した武装勢力戦闘員の供述などから得られたという。イランはシーア派が主流で、同派が主導するイラク政府の誕生を受け、シーア派勢力の支援を加速しているとの見方もある。 


イランでの訓練は、コム、テヘラン、アフワズやマシャドで実施し、武器操作、テロ細胞分子の作戦などが対象となっている。 


イラクの治安軍、米軍は今年、国内のシーア派武装勢力の一掃作戦を展開し、多数の戦闘員がイランへ逃れたとされる。暗殺部隊の訓練にはこれら戦闘員が加わっている可能性がある。 


米国政府は、アルクッズ旅団がイラク武装勢力のテロ攻撃を煽っているとも疑い、同旅団幹部に対する金融制裁も発動している。

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