2008年9月4日木曜日

パラグアイが台湾の国連加盟不支持を表明

 【サンパウロ3日綾村悟】南米パラグアイからの報道によると、同国のルゴ大統領は先月31日、次回の国連総会で台湾の国連加盟を支持しない方針を明らかにした。ルゴ大統領は、今年4月の同国大統領選挙で当選した後、中国との関係を重視することを言明していた。AP通信が報じた。

 パラグアイは南米で唯一台湾と外交関係を持ち、1957年から一貫して国連では台湾の加盟を支持し続けてきた。

 しかし、南米有数の大豆生産・輸出国に一つでもあり、パラグアイに対して、南米地域で大量の大豆を買い付けている中国が経済交流拡大を求めていた。

 先月15日に就任した中道左派のルゴ大統領は、大統領就任式典に合わせてパラグアイの首都アスンシオンを訪問していた台湾の馬英九総統と先月14日に会談、外交関係の維持に合意したばかり。馬総統はパラグアイ政府に対して経済援助の増額を提案していた。

 台湾は近年、中国の激しい外交攻勢の中で正式な外交関係を保つ国を失っている(現在23カ国)。パラグアイは中南米・カリブ海諸国の中で数少ない台湾と外交関係を継続している国の一つ。


2008/9/3 21:04

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