2008年8月16日土曜日

ウクライナ、ロ黒海艦隊を入港許可制に 海上封鎖に抗議

 【モスクワ=坂井光】ウクライナのユーシェンコ大統領は13日、同国がロシアに長期貸与しているロシア黒海艦隊のセバストポリ基地について、ロシア艦船の出入港を許可制にする大統領令に署名した。グルジア紛争でロシアが黒海艦隊で海上封鎖を試みたことに抗議するため。ウクライナでは大統領が率いる親欧米派の間でロシアに対する警戒感が一気に高まっており、2国間関係に新たなひびが入りそうだ。

 大統領はグルジア支援のため12日に同国を訪問し、サーカシビリ大統領らと会談、対ロシア共闘を確認した。ユーシェンコ大統領は13日の声明で「外国戦艦の存在はウクライナの安保に対する潜在的な脅威となる」と指摘した。

 インタファクス通信によると大統領は同日、ミサイル攻撃に対する早期警戒システム維持と宇宙空間監視に関するロシアとの合意の履行を停止。さらに、南オセチアで今後展開される予定の国際平和維持部隊に参加する考えも表明した。

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