2008年8月24日日曜日

チェプ油田、生産開始来春以降に インドネシア最大の拠点

 【ジャカルタ=代慶達也】インドネシア政府は、同国最大のチェプ油田での原油生産の開始時期が当初予定の今年12月から来年春以降にずれ込む見通しを明らかにした。建設資材の高騰で、生産施設の工事が遅れているため。同油田は原油純輸入国に転落したインドネシアにとって将来の輸出再開に道を開く戦略拠点だけに、支持率が低迷するユドヨノ政権にとってさらなる打撃となる可能性もある。

 チェプ油田はジャワ島中部にあり、米エクソンモービルと国営石油会社プルタミナが共同で開発中。生産量は日量18万バレルで国内全体の約2割を占める予定。しかし世界的な建設資材の高騰などで、プラント工事が予定より大幅に遅れ、政府は今年末の供用開始を断念。プルタミナによると「(生産開始は)早くても来年3月。さらに遅れる可能性もある」という。

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