2008年8月18日月曜日

イラン、国産ロケット打ち上げ成功 初の国産人工衛星も搭載か

【8月18日 AFP】イラン政府は17日、国産ロケットで初の国産人工衛星「オミド(Omid、希望)」の打ち上げに成功したと発表した。今回の打ち上げによって、イランの核開発計画と絡めて、欧米諸国との緊張が一層高まるとの見方が強まっている。

 国営イラン通信(IRNA)が伝えたイラン国防省の声明では、「イランの専門家によって製造された」ロケットが、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領の立ち会いの下、打ち上げられたとしている。さらに声明では、今回2度目の打ち上げとなるサフィル(Safir、大使)ロケットには、国産人工衛星オミドが積まれていたことが明らかにされた。

 一方、イランの宇宙開発当局者は、国営テレビに対して「ロケットは無事打ち上げに成功した。同ロケットで使われているシステムはすべてイラン製だ」とした上で、『模擬衛星』が軌道に乗ったと語った。

 また、イラン政府高官の1人はAFPに対し、国産初の通信衛星が打ち上げられたとする国営メディアの報道は正しくないと語った。同高官は、今回打ち上げに成功したのは人工衛星を搭載可能なロケットで、オミド自体が打ち上げられたわけではないとしている。

 イランが核兵器開発を進めているとの見方をしている欧米諸国は、イランの宇宙開発技術が軍事目的に転用されるという懸念を表明している。だが、イラン側はこうした主張を否定している。(c)AFP/Siavosh Ghazi

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