2008年8月22日金曜日

ロシア、NATOとの軍事協力を全面凍結か ノルウェーに通知

オスロ――ノルウェー国防省当局者は20日、ロシアが同国に対し、北大西洋条約機構(NATO)との軍事協力の全面凍結を予定していると通知してきたと述べた。AP通信が報じた。


NATO外相理事会が19日、グルジア情勢に関連し、ロシアに和平原則に則った速やかな部隊撤収を要求、「NATOロシア理事会」や合同軍事演習を当面中断することを決めたことに反発した可能性がある。


モスクワのノルウェー大使館がロシア国防省の高官からの電話で説明されたという。書簡を送り、通知するとも語ったという。AP通信によると、ロシア大統領府はコメントしていない。ブリュッセルのNATO本部当局者はロシアから通知は受けていないとしている。


ロシアのインタファクス通信はモスクワの軍事外交筋の情報として、ロシア政府が2008年に予定していたNATOとの軍事協力を見直していると伝えた。


 ただし、ロイター通信によると、ロシアのロゴジン駐NATO大使は、凍結は一時的で、協力全般に及ぶものではないとし、アフガニスタンのテロ対策での協力は続けることを示唆。極東や地中海、バルト海での海軍演習が凍結対象だと説明した。

 今のところ、ロシア側は協力凍結について発表していない。


NATOロシア理事会が設置された2002年の合意では、NATOによる地中海での対テロ警戒活動へのロシア軍艦船の参加、アフガニスタンでのヘロイン密輸対策での協力などが盛り込まれていた。

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